"It's human." [6x6]
先日、友人と飲んでいた時にしていた話。
最近、いろんなことに厳密さを求めすぎてやしないだろうか。
ちょっと何かあると、ヒステリックに糾弾したり、
はたまた糾弾された側が即座に、必要以上に、平身低頭に謝ったり。
いや、時と場合にもよるだろうし、もちろん、内容にもよるから一概には言えないことだけど。
でも、中には、そんなたいそうなことじゃないケースも、多々あるんじゃないかなぁ、と。
万事が万事、同じ調子で糾弾したり謝ったり、そういうの見てるだけで疲れるし、
そこに費やされるエネルギーって、勿体ないよなぁ、と。
例えば、床屋では、髪の毛を切る長さによって、料金が細かく設定されているわけじゃない。
坊主頭にしても、ちょこっと切っても、二千円だったら二千円なわけで、
こういう、ある意味、おおざっぱな線引きって大事なんじゃないか、と。
これが、例えば、厳密さを求めるあまり、一チョキいくらとか決めて、
「じゃあ、今日は100チョキしたから三千円です」
なんてやり始めたら、切る側は、数えなくちゃいけないわ、
客のためにできるだけ少ないチョキで、、、、とかって考えなきゃいけないわでストレスになり、
切ってもらう側も、いちいち、今、何チョキしたから、、、、とかって気にしたりして、
それはそれで、ストレスになるわけで。それなら、いっそ、
「長くても短くても、たくさん切ってもちょっと切っても、とにかく、一回二千円です」
と、おおざっぱにやってくれたほうが、よっぽど、快適でいられると思うのです。
「物事、できるだけ公正・公平でなければいけない」というのは、
もちろん正しいと思うけれど、でも、やたら、厳密に公正さとか公平さを求め始めると、本来、
「公正・公平であることは、快適さにつながるのであーる」
ということで始めたはずが、いつの間にか、かえって、息苦しくて不快に感じちゃったりして
本末転倒ですよね、と。
不景気だなんだって外的要因はあるものの、
ここ数年、それだけじゃない閉塞感みたいなものを世の中に感じたりするのは、
意外とこういったところに原因があるんじゃないかなぁ、なんてことも思ったり。
そんなわけで、、、、
ボクが好きな英語のフレーズの一つで、"It's human."というのがある。意味としては、
「人間だもの、仕方ないじゃん」
といった感じだが、もし、今。「説明責任を果たして下さい!」と言われて、
"It's human."
こんなふうに颯爽と切り返す人がいたら、ボクは間違いなく、その人のファンになってしまうだろう。
2009-07-01 21:57
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コメント(6)
昔、「なぜ、髪の毛が多い人も極度少ない人(つまりハゲ)も散髪料金は一緒なんですか?」
という、雑誌のくだらない企画のどーでもいい質問に
「多い人は物理的に大変。少ない人はいろいろと気をつかうから大変」
と答えていた床屋さんがいたっけ。
ちなみに、女性の場合、カラーなどはロング料金なるものがあるんですが、
ロングの基準は聞いたことないなあー
そーゆーこと、いちいち追及してたら、早死にするぞ、間違いなく!
by cjlewis (2009-07-02 01:20)
なら、ぼんくらオヤジは間違いなくgomaさんに好きになってもらえます(自慢)♪
by ぼんくらオヤジ (2009-07-02 13:22)
同感!
it's human!
by あき (2009-07-02 20:11)
いや、ひさしぶりに胸がす~っとする記事でした。
ほんとそうですよね。
こないだ行った沖縄の「なんくるないさ~」って言葉も
いいですよね。
by MINIPOLO (2009-07-02 22:26)
>cjlewisさん
そんな床屋さんがいたんですね。
ロングの基準とかもし設けているいるところがあったら、
ナンセンスですよね・・・・。
>ぼんくらオヤジさん
ハイ、ぼんくらオヤジさんのような人、好きだと思います^^
>あきさん
ありがとうございます。
It's human.でいいじゃないか、最近よく思います^^
>MINIPOLOさん
ありがとうございます^^
ほんと、そうですね。。。。
「なんくるないさ~」いい言葉ですよね。
ボクも好きな言葉です^^
by goma (2009-07-06 23:42)
私も床屋さんにストレスを与えていたのでしょうか?
先日、妻にシャンプーを買ってくるように頼んだら、髪の量とシャンプーの使用量の関係が適切かどうか追及されました。
by nezumineko (2009-10-13 21:49)